ダイビングで初心者がまずつまずく中性浮力のコツ

中性浮力とは

中性浮力は、ダイビングスキルの中でも欠かせない技術の1つで、ダイビングの間、水中で浮きも沈みもしない状態のことを言います。

見ている分には簡単にできそうなのですが、まず初心者がつまずくのがこの「中性浮力」で、実際に思った通りに身体を中層で維持できず、身体が浮いてきてしまったりすることも少なくありません。

スキルは誰でも練習をしたり、経験を積んだりすることによって自然に身に付いてくるものではありますが、どうしても難しいと挫折をしてしまうことも少なくありません。

中性浮力によって浮遊感や無重力感を感じることでダイビングをより楽しいものにできるようになります。今回はダイビングをより楽しめるようになるために、中性浮力のコツを少し紹介していきましょう。

中性浮力成功するポイント

まず、適正ウェイトを把握しておくことです。ライセンス講習の際は身体を安定させるためにどうしてもウェイトを重めに設定する傾向にあります。
ただし、ウェイトの役割はそもそも沈めるためのものではないという認識を持つ必要があります。

ウェットスーツの浮力を補うために必要となるものです。そのため、いつも同じウェイトを付けてのダイビングでは成功は難しいです。例えば季節によってもドライスーツをウェットスーツに変えることがあります。

いつでも同じウェイトだとスーツの浮力は異なるので調整しなければなりません。そのため、随時適正なウェイトを知っておく必要があります。

ある程度目安となるウェイト量を予測して入り、BCやドライスーツの空気を抜いた状態で水面に垂直になるように浮きましょう。この際、目の当たりに水面が来る状態になったら、それが適正ウェイトになります。

BCだけに頼りすぎないことが必要

浮力を調整するのにどうしてもBC(Buoyancy Compensator)に頼り切ってしまう方が初心者には少なくありません。BCの給気や排気で調整を行うのではなく、呼気で浮力をコントロールするのがベストです。

息を吸うことで身体が浮き、吐くと身体が沈む、そしてこれらを繰り返すことで止まることができる状態を作りましょう。つまり肺の中の空気量を調節することで浮力をコントロールするのです。

浮く、そして沈むというこのコントロールを、呼気によるコントロールで調整できるようになれば、中性浮力をマスターできるようになるでしょう。

練習する際はBCに頼らず呼気でコントロールすることを意識して取り組むとそのうちにコツをうまくつかめるようになることでしょう。

呼吸でコントロールする

ダイビング中、呼吸によって肺に空気が入ると浮いてきます。ただ、すぐに浮くわけではありません。浮力変化には時間差があるという事です。呼吸で浮力をコントロールするとは、まさにこの時間差を利用して行います。

例えば浮かびたい時は、息を吸って肺を膨らませます。浮いてきたら息を吐きますが、息を吐いた事で身体が沈む前に息を吸いはじめます。この事で浮く状態を維持していきます。逆に沈みたい場合は、息を吐いて沈み、息を吐き切ったら吸いますが、身体が浮く前に息を吐きます。これを繰り返し沈んでいきます。

まとめ

中性浮力が取れて初めて本当の意味でダイビングが楽しくなります。適正ウェイト、BCの操作、呼吸を駆使して、中性浮力をマスターしましょう!浮いたり沈んだり最初は大変ですが、初心者の方は中性浮力をマスターする事をまず目標においてダイビング経験を積んで行ってください!

そして中性浮力をマスターするための最大のコツは「リラックスする」という事です。初心者の方は水中という普段経験しない環境下で当然緊張します。緊張すると呼吸が早くなったり浅くなったりするので余計不安定になります。

ダイビング中は身体のチカラを抜いてリラックスしてダイビングを楽しんでください。すると中性浮力も取りやすくなりますよ!

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