減圧症(潜水病)について
スキューバーダイビングを行うにあたって、気を付けておかなければならないことがいくつかあります。その中でも注意しておきたいのが減圧症(潜水病)と呼ばれる症状です。
これは、スキューバダイビングの潜水後や水中での潜函作業の後などに環境圧が急激に低下すると生じる症状です。水に潜ることで身体の周りには圧力が大きくかかります。
減圧症は高気圧環境にいた人が常圧環境に戻った際に血中に溶け込んだ窒素が気泡となることで起こります。
減圧症を起こす原因とは
初期症状としては、麻痺やめまい、ショック、脱力感、手足のしびれ、呼吸困難などが起こります。さらに重篤な症状としては意識不明、そして死に至ることもある怖い症状です。
減圧症を起こしてしまう原因はいくつかありますが、基本的には潜っている深度や時間が関係して起こり、例えば過密なスケジュールなどで潜水をしていたり、何回も潜水を繰り返してしまったりなどすることで起こり得ます。
軽度の場合は初期症状すら出ないケースがあります。通常ならばダイビングを終えて15分から12時間以内に症状が起こることが多いのですが、半日以上かけてから症状が起こるケースもあるのです。その際はすぐに医療機関へかかるようにしましょう。

減圧症の予防
減圧症は意外にダイバーにとっては身近な症状でいつ起こり得るかわかりません。実際に全国で年間1000人近くの患者がいると言われているほどです。
減圧症を予防するためにはいくつか心がけておくことがありますので対策としてご紹介しましょう。意外にも減圧症は誘発する原因の1つに肥満も挙げられています。そのためダイビングを趣味とされている方は日頃から運動をするように心がけ、肥満や運動不足とならない生活を心がけておくと良いでしょう。
また減圧症は血液の循環状態が作用するので、魚や野菜など血行を良くする食べ物を摂取するように心がけると良いです。女性の場合生理は減圧症の原因になることもあるため、生理の日は衛生的にもそうですがダイビングを避けましょう。
また、普段から持病などでお薬を常用されている方は、医師に相談することが必要です。薬によっては血流に影響が及ぶものがあるので減圧症を起こしてしまう原因になるかもしれないためです。
そして備えとして、海外などでダイビングをされる方であればダイバー保険に入っておくのも安心です。海外では医療費が非常に高額になるので海外で減圧症を起こしてしまうと莫大な医療費を支払う可能性が出てきます。予防とともにぜひ検討しておくと良いでしょう。

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